赤い砂漠


赤い土が崩れ落ちた
這う指 引きずる体
ああ
太陽の光が
肌にふれる砂粒が
吹き去る風が
僕を傷めつけるのか
丘は遠く
空の青
お前が憎い!
虫の這い跡は砂の上にくっきりと
あの景色は蜃気楼なのか?
雲ばかりが悠然と
土をかく指先は沈んで
何も掴めぬ
ああ終焉など
ついに訪れない



2009以前


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